映画『長いお別れ』 / マッサージの後のとうもろこしひげ茶

３連休の最終日は、この上ない梅雨の晴れ間が広がりました。

ベランダ畑の手入れを済ませるといつもの映画館に直行して、『長いお別れ』を見てまいりました。


認知症を患う父親役の山崎努さんは大好きな俳優の一人なのだけど、今回も期待を裏切られることのない演技で山崎さんの存在感を十分感じられました。

この映画のテーマである認知症に関しては、今年８３歳になる私の母に重ねて見てしまうのは仕方のないことで、今の母の現状がこの映画を通してよりあらわになった気がしました。

うちの母の場合、随分物忘れは酷くなったとはいえ、今のところ認知症と診断されているわけではなく、どうにか日常生活を送ることができるのはありがたいことだけど、最近の母との会話の中で気になることはやはりたくさんあります。

この映画でもまた、家族の絆というものが背景にあるのだけど、家族の一人に何かが起こるたびに、その家族が全員集合して助け合うのが理想の家族の姿に対して、それとはかけ離れたうちの家族の現状も浮き彫りにされ、こういった映画を観た後で何とも言い難い感情に苛まれるのはいつものことです。

時々クスッと笑え、家族の絆に心が温まり、そんな当たり前の感想の裏で、現実を叩きつけられる自分がいるのは正直なところ

世の中、固い絆で結ばれた家族ばかりじゃないのにね(-_-;)



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