眺め

６年前、
もともと心臓が悪かった父が
風邪から肺炎になり入院し
そのままあっけなく他界しました。

亡くなる６，７年前から、
入退院を繰り返していたので
またいつものように少し入院して
元気になって帰ってくるとばかり思っていた矢先の出来事で
あの時の落胆は今でも忘れられません。

その頃、
娘は心を閉ざし
半ひきこもり状態でした。

父が亡くなり、
娘がどうにかこうにかどん底から這い上がり、
進学のために一人暮らしを始め、
ほっとしたのも束の間、
今度は母が病気になり入院しました。

お陰様で今ではそれなりに元気になり
何とか暮らせておりますが、

そんなこんなで、
ここ数年は家族の色々なごたごたで
自分自身の楽しみはそっちのけにしていました。

毎年のように、
友達のＮさんとバスツアーに出かけていましたが、
私事でキャンセルしなければいけなくなるのが
申し訳なくて２，３年行ってません。

今誰にも気兼ねせず
心の底から楽しめるガーデニングは、
勿論趣味でもありますが、

強そうに見えて、
何かあったらボキッと折れてしまいそうな
私自身の心の支えでもあるような気がします。

去年、
我がボロアパートの
錆びたベランダの鉄柵が気になり、
ラティスを取り付けました。

こんなちょっとしたことで、
随分とベランダの雰囲気が変わり
あれこれ雑貨を買い足したり、

洗濯物スペースとの境に
ＤＩＹした白いすのこ棚を置いてみたり

キャンドルの灯りのように、
光が揺れるソーラーライトを
ラティスに取り付けてみたりしました
 
だんだん気温が高くなるこの季節、
特に、
窓を開け放したリビングから見える夜の眺めは、
癒しのアングルです