つぶやき

ご近所さんからの贈り物

Feb 05, 2015

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忘れもしない去年の出来事

仕事を終えて帰宅すると

玄関の新聞受けに
丸めた紙が差し込んでありました。

何だろうと

部屋に入って
その紙を広げてみると

朱色で描かれた
その年の干支の周りに

「開運」「繁栄」「吉日」
といった文字の入った
縁起のよさそうな絵でした。

誰がこんな物くれたんだろう

そう思いつつも
悪い物でもなさそうだし
とりあえず部屋に飾ってみました。

すると

部屋に飾った翌日には
我が家にとって
嬉しい出来事があり

えっ？
まさか？

あの絵のしわざ？
と思うほどでした。

あの絵がうちに来てからというもの
他にも嬉しいことが重なり

ひょっとして
神様からの贈り物？

とさえ思うようになっていました。

誰がくれたのかもわからないまま
時だけが過ぎていき

何日も
いや数か月も過ぎたある日

駐車場に止めてあるマイカーに
乗り込もうとしていたミーさんを
背後から呼び止めたのは

いつも野菜をくださる
ご近所のＨさん

「おぅ　
　そういえばミーさんよぉ
　この前、
　あんたんところに
　正月の絵置いといたけど
　わかったかぁ？」

はっ？　

あの時のあの絵？

そうだったのかぁ
Ｈさんがくださっていたのかぁ

絵の送り主が判明して
その絵の正体も明らかになり
ようやく
すっきりしたミーさんでした。

今日
仕事を終えて帰宅すると

ちょうど１年前の
あの時と同じように
玄関の新聞受けに
丸めた紙が差し込んでありました。

部屋に入って広げてみると

今年の干支のあの絵