「よいお年を」で終った私の仕事納めの日

年末年始も
ゴールデンウイークも
夜中も早朝も休みのない
我が職場

その中でも
勿論
職種や部署によっては
カレンダー通りの休日の人もいて

私も
つい数か月前までは
その仲間なのでした。


今日は
午後から出勤遅い帰宅の勤務

今日で仕事納めとなる私個人に
ささやかな労いをしてくれているような
そんなゆったりした時間ばかりが流れ

マイペースで
のんびりと自分の仕事を片付け
定時ピッタリに
仕事を終えることができる日となりました。


私の仕事が終わった時間
他の職員たちの仕事は始まったばかり
まだまだ朝まで続きます。

私は
し忘れたことがないか
十分にチェックしてから
ロッカーの私物を持ち

煌々と照らす蛍光灯の下で
ひたすらＰＣに向かう数人の若い職員に

「みなさん
　よいお年を」
と言うと

部署をあとにする私に

忙しくて目もまわる日々とは違った今日は
みんな
いつにない笑顔を浮かべながらも

いつ
このゆったりした空気が一転し
殺伐とした空気に変わるかもしれない
緊張感を漂わせながら

若い職員たちは
「よいお年を」
と返してくれるのでした。


彼らにも
家で待っている家族があったり
恋人がいたりするのに

今日ほど
彼らに敬意を持ったことはありません。


普段
職場で起こる様々な行き違いや
腹の立つことも

今日の彼らの笑顔を見たら
すべて帳消し

泡となってどこかへ
消え去ってしまったような

そんな清々しい
仕事納めの夜となりました。



終り良ければすべて良し

今年は
きっと
いい年だったのでしょうね。


そして
職場のみんなに

あらためて
今年１年ありがとう






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