母についた嘘と良心の呵責

おかげさまで

今日の
大腸内視鏡の検査は
異常なし


ホッとしたのは勿論のことだけど

やはり
あの検査はもう二度とやりたくないと
痛感しました。


この検査の経験のある方なら
お分かりだろうけど

検査そのものに関しては
羞恥心さえ捨てれば問題ないけれど

検査前に飲む
あの２リットルの下剤は
もう無理です。

今回も
下剤のせいで気分が悪くなって

顔面蒼白
脂汗はたらたら出てくるし

しばらくしたら治まったけれど

腸の中を空っぽにするために
あんなことはもうこりごりですゎ


今日の結果が良かったもんだから
来年の内視鏡検査は
してもしなくてもいい
という医師の判断

勿論
必要でなければしませんって


会計まで済ませて
病院をあとにしたのがお昼過ぎ

昨日は
病院から出された
レトルトの低残渣食のみで

今朝から何も口にせず
腸の中は空っぽ

とくれば
私の欲求は一つだけですゎ
 
病院の近くのお寿司屋さんに飛び込んで
ぽっちランチしましたわょ

お腹が空いている時に
美味しいものが食べられるって
し・あ・わ・せ


空腹を満たした後
すっかり検査の苦痛は消え去り

それと
異常なしの結果とが相まって
気分はハレバレ

そこで
いつもの映画館のスケジュールを確認すると

な・なんと

まるで
私を待っていてくれたかのように
『６４　ロクヨン後編』の上映時間に
ぴったり間に合うじゃぁないですか

それから車でひとっ走りして
映画館に着いたところで
大事なことを思い出したのですょ


今日の検査結果を心配していた母のことです。


とりあえず
車のエンジンを止めて
母に電話して

結果は異常なしだったこと
お昼ご飯は済ませたこと
うちに帰ってゆっくり休むこと

を伝えると

母は
「今日は無理せずに
　うちに帰ってゆっくり休めよ」
と言ってくれました。

「うん、わかった。」
と言った私は

まさにこれから
映画を観ようとしていたんですゎ

そして
映画の帰りには
ちょっとだけショッピングまでして


母にとっては私は
いくつになっても子供

こんなことがバレれば
きっと母は

「検査の日ぐらい
　フラフラ遊びに行かずに
　うちで休んどれ！」

と怒鳴るに違いありません。


映画を観ている間

もしかして
心配している母から
電話があるんじゃないかと

内心
ヒヤヒヤしていたけれど

まぁ
何とか私の嘘もばれずに
無事に帰宅した次第です。


だけど
考えてみれば
今日
私が母についた嘘なんて可愛いものです。


母がまだ今より若く
家事も何もそっちのけで
パチンコに狂っていた頃

そのことを少し非難した私に母は

「パチンコなんかしてないわ～！」
と言い切ったくせに

景品交換所から
山のような景品を抱えて出て来る母の姿を
私は何度も目撃してるんですから

 

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